ワイヤレスLANが時々接続できない/接続しても遅い場合の対処方法 - ThinkPad ワイヤレスLAN搭載機種全般

ヒント集

質問

ThinkPad の内蔵ワイヤレスLAN を使用し通信を行っていますが、時々通信ができなくなったり接続しても遅い場合があります。対処方法はありますか。

対象機種

ワイヤレスLANアダプター搭載の ThinkPad 機種全般

回答

以下の点をご確認ください。 （1）アクセスポイントとマシンの設置位置をご確認ください。一般的にアクセスポイントとワイヤレスLANアダプターの設置位置や、周辺の通信環境などにより通信速度が遅くなったり、通信の妨げとなる場合があります。IBM 高速ワイヤレスLAN ゲートウェイ等の各無線機器は電波を利用するため、電波が届きにくい場所や壁や天井といった障害物により電波が通りにくい環境（家電製品が周辺にある場合や、鉄筋コンクリートなどの壁、天井で仕切られている場合、入りこんだ場所に設置した場合など）の場合は、場所を変えてお試しください。 ※お使いのワイヤレスLANアダプターがIEEE802.11a準拠の場合は、上記のような電化製品の影響は受けませんが、アクセスポイントとマシンの間に障害物があると繋がりにくいという特徴がありますので、障害物がない状態にする必要があります。 IEEE802.11a準拠のワイヤレスLANアダプター（デュアルバンド Wi-Fi ワイヤレス Mini-PCI アダプター：IEEE802.11a/IEEE802.11bの両方を使用できるアダプター）が搭載されている機種はThinkPad R40/T40/T40p/X31の一部機種です。（2003年9月現在） （2）使用している周波数帯が他のものと干渉している可能性があります。アクセスポイント側のチャンネルを変更し状況をご確認ください。なお 5 チャンネル毎に変更されることをお薦め致します。 ※ThinkPad搭載のワイヤレスLAN はチャンネルが「11」以下に設定されている必要があります。「11」以下のチャンネルでお試しください。 ※Intel(R) PRO/ワイヤレスLAN 2100 3B Mini PCI アダプタ搭載のThinkPad X31/R40(2722、2723、2724)/T40/T40p（2003年9月現在）は設定を変更することで14チャンネルまで使用可能になります。設定変更方法に関しては以下のリンク先をご参照ください。 ThinkPad T40/T40p/X31 - ワイヤレス（無線）LANのチャンネルを11チャンネル以上を使用/表示するには （3）WEPキーの設定をされている場合は、一旦外した状態で通信速度に変化があるか確認してください。 （4）Intel(R) PRO/ワイヤレスLAN 2100 3B Mini PCI アダプタが搭載されている場合、以下の設定を確認します。 1：[コントロールパネル] − [システム] − [ハードウェア] − [デバイスマネージャ] を開きます。 2：ネットワークアダプタの項目の頭の [＋] ボタンをクリックして展開します。表示されたワイヤレスLANのドライバー名を右クリックして [プロパティ] を選択します。 3：[WirelessNetwork] タブを開きます。その中の「OperatingMode」欄が「Infrastructure」にチェックが入っていることを確認してください。 4：次に [Advanced] タブを開きます。「Wireless device off」にチェックがないことを確認します。 5：同じ画面の「Property」欄で「Power Management」を選択します。初期状態では「Use default value」にチェックが入っていますがそちらのチェックを外した上で、その下のつまみを「Highest」に設定してください。 6：[OK] で画面を閉じます。 （5）上記設定を行っても改善されない場合、スタートアップ項目に含まれる常駐プログラムに因る可能性も考えられます。スタートアップ項目をすべて無効にした状態での動作を確認してください。各OSの設定変更手順は下記リンクをご参照ください。 Windows 98/98SE/Me - 常駐プログラムを起動させない方法 Windows 2000 - 常駐プログラムを起動させない方法 Windows XP - スタートアップ項目を変更する方法 （6）ここまでで改善がない場合ですが、お使いのマシンの内蔵ワイヤレスLANの更新版のドライバー、ファームウェアが挙がっている場合は、そちらを適用して状況をご確認ください。以下の一覧からドライバーをご確認ください。ワイヤレスLANのドライバー、ファームウェアは「ネットワーク関連」欄にあります。 ThinkPad - ダウンロード・ファイル一覧表 ※ドライバー、ファームウェアの更新作業にあたっては、リリースレター（Readme）をご参照ください。 （7）上記を行っても改善されない場合は、Access Connections を使用してワイヤレスLANの設定を行い動作を確認してください。尚、Access Connectionsとは、ロケーションプロファイルを作成しご利用の際にAccess Connectionsで切り替えを行ってご利用頂く方法になります。以下のサイトで基本的なロケーションプロファイルの作成の手順を紹介致しています。ご使用されるAccess Connectionsのバージョンのものをご参照ください。

また、特定の設置場所のみで速度が低下してしまう場合は、プロバイダー側の設備も起因している可能性もあります。ご契約のプロバイダー様に特定の設置場所や通信場所での通信について何か情報がないかどうかも確認してください。